始末屋




―その2日後の昼…始末屋―


「ん~…!」


優は集中している。


俺と理恵はそんな優を見ていた。







ガシャッ…ガラガラガラ~!


「あ~!!」


「優の負けだね~!」


「お前弱すぎ。」



俺達はジェンガをしていて、たった今優が崩した。



「こういう細かいこと苦手なんだよね~…。」


優がぶつぶつ言いながら床に落ちたジェンガを拾っていた。


「だから怪力バカなんだよお前は。戦いには柔軟性も必要だぞ?」


タバコをくわえて火をつけた。


あら?
もうタバコ無くなったか…。


参ったな~…。
もう買い置きも無かった気が…。


「理恵、こいつ何回負けた?」


「さっきので…3連敗かな。」


俺は優に財布とタバコの箱を投げた。


「まさか…。」


優が俺の方を向く。


「それと同じタバコのカートン5個買ってこい。あと飲み物もな。」


「えぇ~!何で俺なの?自分が吸うんだから自分で行けばいいじゃん!」


俺は優に近付いて肩に手を置いた。


「早く行ってこい負け犬。敗者は勝者の奴隷なんだよ。」


「う~…!薫の意地悪!」


そう言って優は外に出た。



意地悪って…ガキかよ…。


俺はソファーに寝転んでテレビをつけた。


「優と私には本当に遠慮ないわね~…薫は。」


灰皿に灰を落として理恵を見た。


「お前らに遠慮してどうすんだよ。元々1人だったのに…優がつきまとって…更にお前が増えて…俺の生活がうるさくなったんだしパシりなんて当然だろ?」


そう言うと、理恵は呆れたように溜め息を吐く。


「じゃあ…もし私と優が居なくなったら薫はどうする?」


また下らないこと聞いて…。


「知るか。その時になって考えてみるさ。」


「はいはい。まぁ居なくならないと思うけどね!」


理恵は笑って言った。