結局渡すタイミングを無くし、時間はまた過ぎていった。
もう1時か~…。
そろそろ渡さないと…本当に渡せなくなる…。
物置寒いからチョコは心配ないけど…渡さないと作った意味ないし…。
「腹減ったな~…。」
薫がソファーに寝転んで言った。
ん?
私が料理作ったら…その後にちょっと口直しってことでチョコ渡せるかも…。
これなら自然な流れだし、何も違和感ないわ。
よし!
「優。飯買ってこい。」
薫が優に財布を投げて言った。
いつもだったら…理恵何か作れって言うのに何で今日に限っていつもと違うのよ!
「優が買いに行かなくても私作るよ?」
薫に言った。
「…今日はいい。たまにはお前も休めよ。」
いつもなら仕事で疲れてても容赦なく呼び出すくせに!
「わかった!理恵ちゃんは何が食べたい?」
優が私を見て聞く。
「私は…任せるわ…。」
そう言うと優君は外に出た。
私…今日運勢最悪なの…?
何でこうもうまく行かないんだろ…。
優が帰ってきて、ご飯も食べ終わった。
「たまには買ってくるのもいいね!」
「そうだな。基本的に理恵が来る前から自炊してたからな。」
そうなんだ…。
てっきり外食ばかりかと思ってた。
そういえば優も薫もたまに料理作ってるの見たことあるな~…。
って…今なら渡せるんじゃないの?
ちょうどご飯食べ終わったし、薫がタバコ吸い終わるの待って出そうかな。
薫がタバコを吸い終わるのを確認して、私は渡そうと思って話しかけた。
「あのn『コンコンッ…!』
喋ろうとしたらドアが鳴った。
次は誰よ~!
