裏扇杜の始末屋に着いた。
直接渡すのは恥ずかしいし…冷蔵庫に入れておこう…。
この時間なら優は起きて散歩行ってるか寝てるかのどっちかだし…薫はまず起きてない。
よしっ!
あとはご飯作っておけばいいわ!
ガチャッ!
あれ?
開いてる?
ドアを開けると、優はテーブルの椅子に座ってて、薫はソファーに寝転んでいた。
「おはよ~!理恵ちゃん!」
「あれ?お前チョコ配るのがどうとか言ってなかったか?」
な…?!
何で起きてるのよ~!
「あぁ…チョコ配るのは……明日でいいって…!だから今日急に休みになったから…!」
なるべく平静を装おって言った。
何で今日に限って早起きなのよこいつら…。
依頼人が来ても寝てたくらいの奴らが何で…。
まさか…誰か来るの…?
そしたら私のチョコなんて恥ずかしくて渡せなくなる~…。
「今日…珍しく早起きだね!バレンタインだから誰か来るの?」
薫にそれとなく聞いてみた。
「ん?特に誰が来る訳じゃないが?俺達が早起きしてたら何かまずいことでもあんのか?」
テレビを見ながら薫が言った。
だとしたら何で今日早起きなのよ!
「どうしたの理恵ちゃん?今日何か変だよ?」
様子がおかしいのを察知して、優が首を傾げながら言った。
「いや…!何にもないよ!何にも!」
「こいつがおかしいのなんて今に始まったことじゃないだろ。」
薫がタバコを吸いながら言った。
ムカつく~…!
でもどうしよう…。
どうやってチョコ渡そうかな…。
