―その頃の始末屋―
「バカ!違うだろ?こうすんだよ!」
優の頭を叩いた。
「痛っ!だってこう書いてあるじゃん!」
「ちゃんと見ろ。書いてんだろ?よく見ないお前が悪いんだよ。」
「じゃあ薫がすればいいじゃん!」
「お前が言い出したことだろうが!俺は少し手伝うだけって初めから言ったよな?」
「だって俺1人でできる訳ないじゃん!」
「じゃあ文句言うな。手伝わねぇぞ?」
「薫の意地悪~!」
―その頃の理恵―
「できた~!」
生チョコを完成させて、それを綺麗に包装し、紙袋に入れた。
「さすがですね理恵様!私が手伝うまでもなかったようです!」
シェフは拍手をして言った。
「大袈裟よ!ありがとね!厨房使わせてくれて!」
「何を仰います。元々結城家の厨房です。理恵様も自由に使っていただいていいんですから!」
私は紙袋を持ってシェフに頭を下げて裏扇杜に向かう準備をした。
