ミカエルは転がって避け、俺に炎の玉を飛ばした。


炎の玉を断罪で斬った瞬間に、1つの炎の玉が小さな炎の玉に変わって襲いかかる。


「血桜!」


炎の玉を全部斬り、鞘に戻した。


「首切り紅堕羅…"断罪"。俺が今日この場でお前の罪を断ち…信じる神の下に送ってやるよ。」


「この私を裁きますか。それはできないことですよ!」


ミカエルは殴りかかってくる。


断罪を空中に投げ、悪魔の腕に鎌を生やした。


ミカエルの拳を止め、蹴りかかる。


しゃがんで避け、俺の腕を掴んでミカエルは一本背負いをする。


俺はミカエルの胸ぐらを掴み、腹に手を置いた。


「ブラックインパクト!」


衝撃波でミカエルは吹き飛ぶ。


「悲恋炎葬(ひれんえんそう)!」


ミカエルが手をかざすと周囲が爆発した。


ミカエルは俺の方に向かってきて飛び上がり、俺の顔面を蹴った。



落ちてくる刀を手に取り、ミカエルの体を斬った。


「なっ…?」


「油断してんじゃねぇよ。」


ミカエルは後ろに下がり、炎を体に纏った。


「私は…負ける訳にはいかない!!大龍火炎!!」



首が3つある龍が出てきて、俺に襲いかかる。


「俺もここで死ねないんだよ。」


龍の炎を断罪で斬り、そのままミカエルの体を斬った。


「私は…自分のしてきたことを罪だなんて思いません…。人間は強欲です。その中でも違法契約者は特に強欲でした。

ですが…あなたのような人達がこの世界に溢れるように居るとすれば…私も…愚かしい人間…なので…しょう…。」



「それが人間だ。愚かしくて…強欲で…自分さえよければいいと思う…。

けどな…だからこそ人間は面白いんだ。大切な物を奪われまいと必死で頑張り…あれが欲しいこれが欲しいと頑張り…自分と少しの人だけが幸せになればいいともがいてる。

こんなこと…他の動物にはできない貴重な存在なんだよ。」


刀を鞘に納めると、ミカエルは血を噴き出して倒れた。