始末屋

ラミエルは地面に力なく倒れた。


両手に持ったナイフを回し、私は血を舐める。


『最高だわ!大天使を弄び…油断したところを斬る感触…!たまんないわ!最っ高におもしろい!アッハッハッハッ~…!!』


高笑いをしている私の顔をラミエルは見上げた。


「なぜ…なの…。弱点は…斬ったはず……。」



『誰が脳全体が弱点なんて言ったかしら?そんな大きな弱点あなたに言う訳ないじゃない!

確かに私の弱点は脳。そこを斬り落としたあなたは間違ってない。でもね…再生を指示する器官はあなたが斬った場所ではないの。脳の中でもほんの小さな器官。顕微鏡でも見えないくらいの小さい悪魔の種子。それが私の弱点。そこを一回で突かない限り…私は死なないわ。

だってそうでしょ?例えあなたがこの体から脳ミソを取り出したとしても…そこが死なない限りは私は再生し続ける。つまり私に勝つ方法など初めから無かったってことよ!!

私みたいな悪魔の囁きを信じてバカみたいに攻撃してくるあなた見てたら…滑稽(こっけい)すぎて笑っちゃう所だったわ!』


ラミエルは立ち上がって私に殴りかかる。


拳を受け止め、腹にナイフを刺した。


「カハッ…!」


『あなた程度の実力じゃ…私にはひっくり返っても勝てないわ。』


蹴ってナイフを抜き、次元を移動して背中を刺した。


「グフッ…!」


『もうあなたは私を目で捕らえることはできない。これで終わりよ。さよなら…大天使ラミエルちゃん♪』



次元移動してラミエルの体全体をナイフで突き刺していった。


顔も…喉も…胸も…全部突き刺した。



既にラミエルは息絶えている。


『刺す場所が無くなっちゃった…。でも…まだ血を浴びせなさい!!』



ジャラララッ…!


ナイフを振り上げていた手が、鎖に掴まれた。



「その辺にしとけ。桜の体で…そんなことすんじゃねぇよ。」


薫か…。


『いいわ。ここは言う通りにしてあげる♪さよなら薫…また会いましょ♪』


私は闇を作ってその場から消えた。