始末屋

僕は腕の動きを見て丁寧に避けていた。


めんどくさいな~…。


『避けるのが精一杯のようだな!!心配しなくてもすぐに…』


ガシッ!!


やばっ!


4本の腕に両腕と両足を掴まれた。


『殺してやるからよ!!』


残り2本の腕で僕の顔や体を殴る。


更に爪を立てて体を斬りつけられた。


「カハッ…!ペッ!」


口の中に溜まった血を吐いて、サリエルを睨み付けた。


『そんな怖い顔すんなよ~。どうだ?俺様は強いだろ?』


気持ち悪い顔を僕に近付ける。


その顔に向かって唾を吐いた。


「あんたみたいなの僕より強いなんて思わないね。拘束したくらいで調子に乗らないでよ。」


『この状況で随分と余裕だな~。よく見れば綺麗な顔立ちしてるじゃないか。』


長い舌を出し、僕の顔を舐めた。


気持ち悪ッ…!!


『しかし…眼帯が邪魔だな。ちゃんと顔が見たいもんだ。』


サリエルは眼帯を取ろうと左目に手を伸ばす。



「それに触んな。触った瞬間殺す。」


そう言うとサリエルが笑った。


『これが大切か?こんな物が…』


サリエルは眼帯を取った。


「やめろ!!!触んな!!!」



サリエルの爪が眼帯をズタズタに切り裂いた。


眼帯だった布はヒラヒラと舞い、地面に落ちた。




―――――――――――

「玲央奈!こっちおいで!」


「何??紅葉(もみじ)」


紅葉は左目に眼帯をつけてくれた。


「はい!これでえぇやろ?」


「眼帯?」


「左目だけ色が違うの気にしてたやろ?これでもう問題ない。可愛いくて元気な玲央奈になってくれるようにおまじないもかけといたんよ?」


紅葉は笑って僕の頭を撫でてくれた。


「えぇやないか玲央奈!かっこえぇぞ!」


楓も笑顔でそう言ってくれた。


「ん…。ありがとう…。紅葉も楓も大好き!!」


僕は2人に抱き付いた。


「あら…玲央奈みたいな子に好きって言われて嬉しいわ~!うちも好きよ玲央奈!」

―――――――――――