始末屋

「ご苦労様。私にとって邪魔な牧瀬組を始末してくれるとは。さぁ、フロッピーをこちらに返してくれ。」


誠司は俺達に手を差し出す。


「寝ぼけてんのか?俺達の依頼人は理恵だ。お前じゃない。依頼内容はフロッピーの始末だ。」


タバコを吸って誠司に言った。


「それは悪いことをした。だが、娘は只の伝言係のようなものだ。本当の依頼人は私なんだよ。」


「知らねぇよ。伝言係だろうが俺達の前で依頼をしたのが依頼人だ。理恵にも言ったがな‥後ろに何が潜んでいようが関係ねぇよ。」



そう言うと、誠司が笑いだした。



「裏稼業のチンピラ風情が‥結城グループに刃向かうか?殺せ。」



誠司がそう言うと、スーツの男達が俺達の方に来た。


腹を蹴り、後ろから来る奴の顔面を掴んで投げ飛ばした。



「来いよ。全員殺してやるからよ。」



悪魔の腕にして、鎌を生やす。


「ブラックスライサー!」


黒い斬撃を放ち、スーツの男を斬りつける。


まだ残ってる奴が俺に向かってくる。


ブシュッ‥!


ちっ‥!


傷が開きやがった。


腹を抑えて相手を蹴った。



ブシュッ‥!


こっちもかよ…。


痛みをこらえ、手を地面につけた。



「デスニードル!!」


針の山がスーツの男達を襲う。



これは長い時間戦えないな…。


生き残った奴が目の前に広がる。



あと、どれくらいだろ。



また俺に向かってくる。


手を掴み、相手の胸に手を当てた。


「ブラックインパクト!」


衝撃波を出して、相手を投げた。


蹴りは使えない。


だったら…。


顔面を掴んで地面に叩きつけた。



もう一回…。


地面に手を置く。


「デスニードル!!」


針の山がまた相手を襲う。



よし…居なくなった。


優の方を見ると、優も終わらせたようだ。


「これで…あんたと話せるな。」



誠司を見て言った。