何やってんだよ…俺……。
あんなガキに弱者だザコだとけなされ…桜の体で戦ってるあいつを黙って見ることしかできない…。
―『また敗者の気分を味わいたいか?』―
アビルがいつもとは違う真面目なトーンで言った。
そんなのは御免だ…。
決めたんだよ…俺は…。
その為にお前と契約してる。
―『お前に愛してるとかほざいていた女は…今のお前を見てどう思う?いつまで経ってもお前は守られる側…目的が何だ…目標が何だと言っているお前は…実力も気構えも4年前と何も変わらない。ここぞという時くらい傍観するのは止めにしろよ。』―
だったら…どうすればいい…?
この黒い蛇は今も俺の体を休みなく巻き付けているんだ…。
―『この俺様に体を譲るか?』―
それは………。
―『……お前があの風女と修行をして戦えるレベルになった時に言ったよな?
お前の力は借りる。けど…俺の体を使って戦うことはさせない。お前が出なくても俺はもう戦える
…と。』―
言ったな…。
―『お前の戦えるレベルはこんな物か?だとしたらがっかりだ。俺はお前と契約した時にお前の力の片鱗(へんりん)を見た。極上の魂だったよ。この俺様の能力にピッタリの魂だった。
なぜお前は歯止めをかける。今この状況をその目で見て尚…お前は自分の力を信じない。
人間風情が思い上がるなよ?
自分が死ねば大切な物など守れる訳がないだろ。お前が戦う為の力はとうに与えたはずだ。
この『破壊の悪魔王』の俺様を楽しませるどころか驚愕させたいんだろ?
だったら見せてみろ。今ここで…そんな物も壊せなかったら
お前との契約は…お前が死んで終わりにする。そして…お前の魂は俺が味わって食べてやるさ!!』―
このカス野郎…。
俺は全身に力を入れ始めた。
