始末屋


「そろそろ飽きたな~…。死なないなんて言ってるけどバラバラにすれば動かなくなるし…さっき充分楽しんだし…。」


腰に手を置いて呟く玲央奈。


「ねぇ~!気になるから隠れてないで出てきてくれない?手伝う気があるなら手伝ってよ!」


何もない場所に向かって玲央奈が言う。


すると、闇が浮かび上がり始めた。


『フフフッ!!私に気付くなんて…おもしろい坊やね~。それとも…アグニが気付いたのかしら?』


漆黒のドレス…聞き覚えのある口調…そして…


懐かしい顔…。



「デスアビス~~!!!!!」


俺はデスアビスの方に向かおうとするが、玲央奈がそれを止める。


「現実考えなよ。あの人と何があったのか知らないけど…ここを抜け出す為には利用できる物は全て利用しないと。」


玲央奈の胸ぐらを掴んで地面に抑えつけ、悪魔の腕にして鎌を生やし、喉元に突き立てた。


「~♪やるね~。」


口笛を吹いて微笑む。


「お前に何が理解できる。部外者は黙ってろ。」


そう言うと、玲央奈は眼帯を外した。


赤い目…?


左右で目の色が違っていた。



その瞬間黒い蛇が俺に巻き付き、身動きがとれなくなった。


「"幻魔眼"。僕の左目を見ると覚めることのない幻をさ迷うよ。」


そう言いながら眼帯をまたつけた。


こいつ…!次から次に…!


「理解できる訳ないじゃん。ザコの考え方なんて。誰に意見してるつもり?弱者は強者の言うことを聞かなきゃいけないんだ。この状況に置いて僕は強者。あんたはそこでもがいてなよ。

大丈夫。楓のついでにあんたらも救ってやるからさ。」


この俺がザコだと…?


ちぃっ…!この野郎!


外そうとするが蛇の力は弱まらない。



『薫。今のあんたは弱いわ。あんたに死なれても困るから…私が力を貸してあげるわ。』



玲央奈とデスアビスは戦い始めた。