何で…俺は技を出した覚えは…。
足音が聞こえ、俺の前に髪の長い少女が立っていた。
「あんたが薫さん?」
左目に黒い眼帯をした可愛らしい少女が俺の方を向いて聞いた。
だが、ミカエルが真後ろで少女に殴りかかっていた。
少女は俺が知らせる前にそれに気付き、腕を掴んで腹に肘打ちし、髪を掴んで地面に組伏せた。
「まだ話してるのわかんなかった?せっかちなお姉さん。心配しなくても話が終わったら相手するから大人しくしててよ。」
頭を掴み、少女は妖しく微笑んで言ってミカエルをそのまま投げ飛ばした。
何者だ…この少女……。
「話の続きだけど…薫さんで間違いないかな?」
少女はニコッと微笑み、俺に聞いた。
「ぐっ…!そう…だが…?」
俺は何とか立ち上がって言った。
「よかった♪間に合って。僕は神崎 玲央奈!楓の相棒だよ♪」
こいつが玲央奈…?!!
「楓の相棒は女だったのか…?」
そう言うと、口を膨らませて拗ねたような表情をした。
「僕は男だよ!だいたい…僕って言ってるのに何で気付かないのかな~!」
見た目といい…声といい…完全に女だと思ってた。
「楓は死んでないか。薫さんはボロボロだね!」
そう言うと、玲央奈は俺を押し倒した。
「楓がえらく気に入ってるのと…僕の悪魔が義理があるって言ってたから助けるけど…
僕ザコに興味ないんだ♪体治してあげるから…今からの戦い加入しないでね?」
こいつ…。
見た目とは裏腹にものすごい殺気出してやがる…。
闇が俺の体を包み込むと傷が治り、力も元に戻っていた。
「楓のことはわかるが…悪魔の義理っていうのは何だ?」
そう聞くと、立ち上がって妖しく微笑んだ。
「僕が契約してる悪魔は『創造の悪魔王』。名は『デスアグニ』。薫さんが契約してる『破壊の悪魔王』の兄さんにあたる悪魔なんだって。」
