始末屋

甘い香りがしたと同時に、体が燃え始めた。


なっ…?!


地面に転がって火を消した。


「恋包炎(れんほうえん)。」


ミカエルが手をかざすと、地面から炎でできた細い腕が俺に抱き付いた。


「ぐぁぁっ!!」


転がって脱出し、ミカエルに再度斬りかかった。


鎌を素手で掴み、俺の横腹を蹴り、腹に手を置いた。


「龍火炎。」


炎の龍が俺の体に巻き付いた。


「ぐぁぁっ!ブラック…ストーム…。」


真下から風の刃が吹き荒れ、炎を消した。


かすり傷程度で済んでよかった。


ミカエルに斬りかかるが、後ろに下がって避けられ、そのまま回し蹴りをくらった。


「ガハッ!」


終われるか…!


しゃがんで水面蹴りをするが、飛び上がって避けられて顔面を蹴り飛ばされた。


「誘惑炎…。」


また甘い香りが…!


ボウッ!


「ぐぁぁ!!」


シャツを脱いでTシャツだけになった。


「この程度ですか?口だけは勇ましいようですね。」


ミカエルが言って、あることに気がついた。



あいつ…


あの場所から一歩も動いてない…だと…。


力を使いすぎたとはいえ…こんなにも実力差があるのか…。


もしこのレベルがあと2人居るとしたら…。


「早く終わらせましょうか?あなたの願望通りにね。」


ミカエルの周りに炎が巻き上がった。


その炎は龍を形取り、俺に襲いかかる。



諦めてたまるかよ!!


炎を避けてミカエルに斬りかかった。



「バカですね。」


ミカエルが呟くと真後ろから炎の龍が俺に襲いかかった。



「がぁぁぁ…!!」


…強い…こいつ…。


地面に力なく倒れた。



「天に帰りなさい。」


ヤバい…殺され…






「黒衝炎牙(こくしょうえんが)。」


ミカエルの真下から黒い火柱が上がった。


これは…ブラックバーン…?