始末屋

『ぐぅっ…!』


『うぅっ…!』


優は拳に、楓は刀に力を込める。


俺も両腕に力を込めて受け止めていた。


「実は…薫が来る前に…」




―10分前―


ミカエルが呪文を唱えると、2人は頭を抑えてうずくまった。


「優君!!楓!!」


私は2人の方に向かい始めた。


「来るな!!涼風さん!…来ちゃ…ダメだ…」


優君がそう叫び、私は足を止めた。


「なるべく…ここから離れて…!薫を…探しだし…うわぁぁ!!!!」


赤い鎧が消え、優君と楓はその場に倒れ込む。


「あんた!一体何をしたの!!」


仕込みナイフを出して振りかぶった。


ミカエルは少し微笑み、話始める。



「私は大天使。この2人が契約してる天使よりも遥かに位が上の天使です。我が言霊によって本来の立場を理解してもらっただけのこと…。」


優と楓が起き上がり、私を睨み付ける。


さすがにこの状況は良くないわね…。


敵は残り3人…更に不死の軍団も居る…そして優君と楓…。



私1人じゃ…。


「行きなさい。」


ミカエルが言うと、優君と楓がこっちに向かってきた。



「考えてる暇はないわね。」


ナイフを風に乗せて2人に投げつけた。


楓が雷で打ち落とし、優君が私に殴りかかってくる。


速い…!


しゃがんで避けて腕を掴み、顎に拳を入れた。



だが優君は効いてないように私の右腕を掴み、空中に投げ飛ばした。


楓を見ると居合いの体勢に入っていた。



「風魔扇…如月!!烈風!!」


突風で楓を吹き飛ばし、安心して着地した。


だが優君がすぐに来て私に殴りかかる。


如月を広げて拳を受け止めた。


「危なかった…。ん?」


真後ろで楓が雷を飛ばしてきた。


如月をもう1つ出して、雷を受け止めた。


この2人…結構いいペアだわ…。


優君が切り崩して楓が追い詰める。



この状況が続けばさすがに…。