始末屋

―始末屋アジト―


机に置いたフロッピーを見つめて、タバコを吸っていた。


そして、メガネをかけて、米からもらった情報に目を通していた。



「しかし‥このフロッピーとんでもない物だな。」


俺がそう言うと、理恵は驚いていた。


「知ってるの?!フロッピーの中身を‥。」



「当たり前だ。情報が無いと仕事にならねぇだろ。てか‥お前も知ってんのかよ。」


「一応…。」



なるほどね~…。


こいつのことを殺していいって言ってたのはそういうことか。


「お父さん…何もわかってない…。今のままでも会社は上手くいってるのに…何でこんなこと…。」


理恵はうつむいて言った。


「欲望が尽きるなんて聞いたことねぇだろ?大きな物を手にすれば‥また更に大きな物に手を伸ばす。人生なんてそんなものさ。」


書類を机に置いた。


「だいたい社長の娘だからって…こんな危険なフロッピーについてなんか調べるなよ。だから狙われるんだよ。」



「ねぇねぇ!そのフロッピーの中身って一体何なの?」


優が俺の隣に座って聞いてきた。


「あぁ…このフロッピーの中身は」



嫌な気配がして、辺りを見回す。



「優、ガーディアンは何も言ってないのか?」



「ん?」


優が辺りを見回すと、表情が変わる。


「いつの間に?!アジトの前に50人くらい居る…」


メガネを外して、立ち上がった。


「全く…めんどくさい相手だ。たかがフロッピー1枚で大袈裟なんだよ。」



机を蹴って理恵の前に飛ばした。



「フロッピー持ってそれに隠れてろ。下手に2階なんかに行かれるより‥俺達の近くに居た方が安全だよ。」



「来る!」



優がそう言うと、ドアを蹴り破ってスーツの男達と結城グループ社長‥結城 誠司が立っていた。