始末屋

―その頃の薫―


グサッ…!


悪魔の腕から生えた鎌で前に居た奴の顔面を刺した。


鎌を抜いて蹴り飛ばし、敵の隙間を縫うように通り過ぎた。


すると、敵の体はバラバラになって地面に落ちた。


奥を見ると、またうじゃうじゃと出てきている。



「いい加減疲れてきたな…。いつまで遊んでやればいいのやら。」


―『無限に出てくるんだろ。死者なんて数えきれない程居るんだ。』―



溜め息を吐いて構えた。


優や涼風や楓は大丈夫だろうか…。



「あぁ~!」


敵が襲いかかってくる。


まぁ今は人の心配より自分の心配した方がよさそうだな。



「死神の双剣…幻魔と絶望!!」


闇ができ、その中から幻魔と絶望を出した。


「幻魔…ありったけの魂を出せ!」


地面に幻魔を刺すと、白い火の玉が辺りに浮かび上がった。


「絶望…魂を喰らえ!」


絶望は大きくなり、刀身が割れて牙が生えた。


そして魂を飲み込み、闇が溢れ出た。



「いくぞ?」


敵を絶望で斬っていった。


振り返って絶望を突き刺すと、敵が全て闇に包まれた。


「絶望のワルツ。」


そう言うと肉が切り刻まれる音が聞こえ、闇が晴れると何も居なくなっていた。


まだ出てくるのか?


次から次へと…。


あぁ?


よく見るとさっきより出てくる数が減っていた。


「チャンスか?それとも…何か起こる前触れか…。」


―『考える暇があるのか?本当にお前は冷静なのかバカなのかよくわからん奴だな~。まぁそこがわからないから飽きなくていいんだがな。』―


「ほっとけ。ここから出る方法考えなきゃいけないんだから黙ってろ。」



とは言っても…実際次元を移動する方法なんてあるのか…。


俺は攻撃を避けながら考えていた。


ここが次元Aなら優達が居るのは次元Bってことだ。


空間を割いて移動するなんて…一瞬で日本から宇宙空間に移動しろってもんだぞ。



この無限の軍勢を越えて…。


無限の軍勢…?


閃いたかも。