―明朝 天使協会 日本支部―


「行きますよ?」


私達は魔法陣に手をかざした。


すると強烈な閃光を発し、私達は何もないだだっ広い荒野へと来ていた。



「さぁ…異端狩りの始まりです…。」




―同時刻 涼風―


「ふぁ~あ…。」


変な時間に起きちゃったわね…。


寝間着を脱いで服を着替えて、コンビニに行こうとした。



キィンッ…!


足元が急に光り、魔法陣を描き始める。


「なっ…何よこれ!」


後ろに下がって魔法陣から出ようとしたが、それは部屋中に範囲を広めた。


「ちぃっ…!どうあっても脱出できないみたいね…。」




―同時刻 玲央奈―


ん?変な…気配…。


ベッドから起き上がって辺りを見回した。


異様な気配…何この感じ…。


頭を掻いて寝ようとした瞬間…


キィンッ…!


強い光りが楓の寝ているベッドから放たれた。


「楓!!!」


「ん~…?何や…?玲央奈…。」


もう!本当に一回寝たら起こすの面倒だな~!


服の襟を掴んで寝ているベッドから僕のベッドに移した。


あれは魔法陣…?


すると、今度は楓の真下から強い光りを発した。



あくまでも楓が狙いか…。


ベッドごとぶっ壊すしかないかな…?


いや…ベッドから移しても意味無かったから無理か…。


あれこれ考えていると楓の姿がなくなった。



―同時刻 薫と優―


―『薫起きろ。面白いことになってるぞ?薫…起きろ!』―


アビルの声で目を覚ました、目を開けると思わぬ状況が映った。


「何だよこれ…!」


すぐにベッドから降りると、ベッドに魔法陣のような物が描かれている。


優は…!


俺は部屋から出て、優の部屋の扉を蹴り開けた。



優のベッドにもそれがある。


「起きろバカ!!早く逃げるぞ!!」


寝惚けている優をつねるが起きる気配がない。


そうこうしていると、部屋全体を魔法陣に囲まれた。


「最悪だな……。」