始末屋

服を着替えて下に降りると楓が来ていた。


「薫はんも襲われたんやて?大変やったな~。」


楓を見ると、目立つ傷は一切ない。


こいつの所は来てないのか?


「お前は戦ってないのか?天使協会と。」


テーブルに置いてあるコーヒーを一口飲んで聞いた。


「俺も戦いましたよ~。大天使ウリエルって奴と。」


大天使ウリエル…。


「無傷なのは相棒が治してくれたからやけど…実際かなりギリギリやったわ。あばら何本かやられるわ…力は強いわでもう散々やったよ。」


楓の実力は俺も少し見たし、優からも聞いた。


そのこいつがギリギリか…。


「相棒って…契約者か?そいつは襲われなかったのか?」


俺が聞くと、楓は真剣な顔つきになる。


「あいつは特別や。悪魔の気配も自由自在に消せるし…とんでもない所まで気配を感じ取れる。どうせ俺達の戦いも全部見えてたんやろうな。」


悪魔の気配を自由自在に消せる…?


そんなこと可能なのかよ…。


「その相棒さんは今回の戦いに干渉しないのかしら。」


涼風が楓に聞く。


「逆や。あいつは干渉させたらあかん。それこそ…俺がギリギリで勝ったウリエルも一瞬で殺せるやろうな。その強さ故に分別もつかん。まだ若いから。」


大天使レベルを瞬殺か。


そんな奴と組んでるのかこいつは…。


「若いって…何歳なの?その楓の相棒って。」


優が楓に聞いた。


「14や。生まれながらにして悪魔を背負って…力を使いこなした時はまだあいつは12歳やった。本物の天才って奴はあいつ以外俺は知らんな。

それくらいヤバい奴や…神崎 玲央奈は。」


14歳…。


楓がここまで言うってことは本当に強い奴だな…。