始末屋


ちっ…!


早く出る方法考えないと…息が…。


「貴様の持つ力は決して食してはいけない禁断の果実のような物だ。貴様ら違法契約者は自分の私利私欲の為に悪魔と契約し…好き放題に世界を荒らす。

私達の気持ちがわかるか?
殺しても殺しても違法契約者は現れる。
終わりのないマラソンを走らされる気分がわかるか?それもこれも…貴様達違法契約者の欲望のせいだ!!」



ブチッ…。


……この野郎……。



「貴様達のような力が世界を壊していく。私達はそれを調律していく。永遠に終わらないいたちごっこだ。もう少し考えたらどうだ?世界のことも!」


水の塊がまた俺の腹に当たった。


「ガボッ…!」


息…が…。


もう…賭けてみる…しか…。



ブラック…バーン…!!


俺の真下から黒い火柱が上がり、水の檻を蒸発させた。


「ハァッ!!ハァ…ハァ…ハァ…。」


息を整えてガブリエルを睨み付けた。


「私のアクアロックから…脱出した…だと…?」


ガブリエルは動揺している。


「…大層な演説してたじゃねぇか…。
だがな…少なくとも俺は自分の欲望の為に人を殺したことは一度もない。

俺の育った村に悪魔が封印されていた…。何の因果かその封印は解かれ…俺の大切な絆は全て2体の悪魔に奪われた。

親友も愛する人も平和な生活も…全てたった一夜で奪われたんだよ。

俺は今も全て奪った悪魔を抱えている。
生きる為に俺は冷酷な悪魔になった。
それもこれも…お前らのような存在がたらたら仕事してたせいだろうがよ!!」


ガブリエルの顔面を思い切り殴り飛ばした。


「人の事情も知らないでよくもペラペラ薄っぺらい演説かましてくれたなぁ。

世界のことを考えろ?生憎俺は自分で精一杯だから手の届く範囲の世界しか知らないんだよ。

立てコラ。怠けた大天使と俺との格の違いを教えてやるからよ。」


俺はガブリエルに向かって構えた。