始末屋

―楓―


「うぉらぁ!!」


ウリエルは俺に殴りかかる。


拳を受け止めて横腹を蹴った。


堅っ!


足に激痛が走り、ウリエルを見ると、横腹に岩が貼り付いていた。


「ハッハァ!!」


胸ぐらを掴まれ、体が宙に浮いた。


しまった!油断した…。


ウリエルは俺に殴りかかる。


「なめんな…ボケェ!!」


拳に向かって雷を放った。


「ぐぁぁっ…!」


掴んでいた手が離され、着地してウリエルに向かって構えた。


「なかなか痺れたやろ?」


そう言うと、ウリエルは俺を睨み付けた。


「なるほど…。地の力よ…我が力となれ!!」


地面が揺れ始め、土や石がウリエルの両腕に貼り付いていく。


しばらくすると、土と石でゴツゴツとした腕ができた。


「これで貴様の雷など無力だ!!」


地面に拳を当てると、俺が立っている地面が割れた。


慌てて横に跳んで避けたが、着地した瞬間に地の力で出来た棘が俺を襲う。


危ない…危ない…。


着ていたコートを脱いでしゃがんで避けた。


コートは無惨にも穴だらけになってしまった。



「まだまだぁ!!石粒手(いしつぶて)!!」


ウリエルが腕を降りおろすと、無数の石の粒が俺に向かってくる。


手を石にかざした。


「爆雷波!!」


プラズマの玉が俺の周りに4つ浮き、石の粒に飛ばした。


大きな爆発音と共に、石粒を全て防いだ。


あかん!!


煙が上がってもうた!!



気付いた瞬間にウリエルが目の前に来て、俺の腹を殴った。



「ガハッ!!」


「石はフェイクだよバカ野郎。」



吹き飛ばされて廃ビルの壁に当たった。


何つう力や…。


息つく間もなく地面から石で出来た拳が出てきて俺をボコボコニした。