「くらいなさい。龍の息吹きを…。
風龍の咆哮(ふうりゅうのほうこう)!!」
風の玉が千夏に向かっていく。
「出でよ千の腕!!私に止められぬ物などない。」
千夏の体から無数の腕が生え、風の玉を受け止めた。
「ぐっ…ぐぐぐっ…!ぐっ……!キャア~~~!!!」
風の玉を受け止めきれずに、後ろの壁まで吹き飛ばされ、壁を突き抜けた。
私はゆっくり千夏の方に向かった。
「くっ…!」
千夏は体を動かそうとするが、ダメージで動けない様子だった。
タバコをくわえて火をつけ、千夏の腹の上に座った。
「ガハッ…!」
「例え千人分の腕が使えようと…天災と言われる台風は止められないわ。私の風の前では人間はおろか建物ですら障害じゃない。相手が悪かったのよ。」
私がそう言うと、千夏は笑い始めた。
「あなたの…力…なんて…大天使…様…の前では…無力…。私を…殺しても…あなたは死ぬ…。」
大天使…。
もしかしたら私を狙ってたのはそいつかもしれないわね。
「何が来ようが私には関係ないわ。全て潰してあげる。」
ナイフを出して首の静脈を切った。
大天使…。
私と優君の相手は違うみたいだけど。
薫と楓の相手はどうかしら…。
思ったよりめんどくさいこと依頼しちゃったかも。
