始末屋

―涼風―


風魔扇を出して仕込みナイフを出した。


「どこの誰か知らないけど…私を狙うなんて命知らずね。」


風に乗せて仕込みナイフを投げた。


男に当たる刹那、目の前から姿を消した。


「バァッ!」


男の声が後ろから聞こえ、振り返った。


「俺は泰光!天使協会日本支部最強の男だよ。悪いけど…死んでもらうから。」


また姿が消えたと思ったら、目の前に腕だけが出てきて私の首を掴んだ。


「グッ…!ふ…風陣…!」


真下から風が吹き、腕を離させた。


厄介な能力ね…。


「フフフッ…!俺の能力は次元移動。気配が読めても意味ないよ!まして…あんたが風を使うなら攻めることも難しいはずだ!」


次元移動…。


確かにスピードだけなら楽勝だけど…次元移動はさすがに…。


泰光の首にかかっているネックレスが光ると、白くて長い棒が出てきた。


「螺屑棍(らせつこん)。」


構えて、私に向かってくる。


「鎌鼬!」


風の刃が泰光に襲いかかる。


泰光は棒を回してそれを防いだ。


「それで?」


空中に飛び上がって棒を振り上げる。


かかった!


仕込みナイフを出して、泰光に向かって投げた。



だが目の前から消えて、背後に衝撃が走り、吹き飛ばされた。


「アグッ…!」


すぐに体勢を整えて風魔扇を振りかぶった。


ジャララララ……ガシッ…!


泰光が持っている棒が伸びて、振りかぶった腕を捕らえた。


「無駄だよ。あんたと俺の相性最悪だから!」


棒が元の長さに戻り、泰光は目の前に来て私の顔面を思いっきり殴り飛ばした。



チッ…!


こいつ…。


ドガッ!


大きな物音がして背後を見ると、優君が倒れていた。