始末屋


―玲央奈―


暇だな~…。


ベッドに寝転んで携帯を扱っていた。


楓は始末屋さんの依頼手伝うって言って出て行ったし。



変な気配はあちらこちらにあるから、そろそろ戦いが始まるかな?



―『暇ならお前も行けばいいだろ?俺は全然大丈夫だぞ。』―


「ダメだよ~!楓に言われたでしょ?俺達は今回出番ないの。」


携帯を閉じて窓から景色を眺めた。


―『楓に言われたからか。お前が楓程度の言いなりになってるのが不思議だけどな。』―


「クスッ!そんなこと言ったらダメだよ。楓は僕の大切な人。言いなりになるのは当たり前のことでしょ?」



気配がぶつかった。


楓も戦い始めたみたいだ。



―『ん?懐かしい気配がするな…。』―


「懐かしい??」


―『あぁ…俺の『愚弟』の気配だ。破壊の悪魔王を名乗ってるがまだまだ半人前の自信家のバカだ。あいつもついに契約を交わしたんだな。』―


「へぇ~。その悪魔強いの?」


―『さぁな。その辺の奴よりかは強いんじゃないのか?』―


強いんだ…。


自然と口元が緩んで、ワクワクした気持ちが僕を支配する。


―『玲央奈。本当に行かなくていいのか?』―


「楓の気配が消えそうになったら助けに入るよ。それに…『アグニ』も会いたいんでしょ?破壊の悪魔王に。」



―『そうだな。力の差を見せ付けるのも兄の仕事だ。』―



「相変わらず性格悪いね‥アグニは。」



俺達はしばらく観察を続けることにした。