始末屋


―楓―


玲央奈に事情を説明して、俺は薫はんの所に向かった。



手伝うって言ったけど…一体何から始めたらえぇかわからんな~…。



薫はんや涼風さんみたいに気配を読めれば助かるんやけど…。


それかいっそのこと敵さんから出てきてくれた方がえぇのに。



まぁ、グダグダ考えてもしゃあないか。


薫はんやったらいい考えくらい思いついとるやろ。



裏扇杜に着いて、始末屋に向かって歩く。


ん?何やあれ。


道の真ん中にドアが浮いている。


怪しい…。



もしかしたら依頼と何らかの関係があるかもわからんな…。



ガチャッ…。


ドアが開き、中から黒いコートを着た大男が出てきた。


「貴様が違法契約者の仲間か?」


男は俺を指差す。


「違法契約者とか言われても知りませんわ。一応俺は契約者やけど?」


男は腕を振り上げて殴りかかってきた。


後ろに下がって避けると、拳が地面に当たる。


その瞬間俺の真下から出てきた石の拳が腹を殴った。


「ガハッ!」


何や今の…?!


「我は地を司る大天使ウリエル。違法契約者を地に伏す役目なり。」


大天使…?


違法契約者…?



後ろに下がって距離を取った。



違法契約者ってのに薫はんや優や涼風はんも含まれてるとしたら…全て繋がる…。


まぁこの状況で繋がってへん方が不自然やな。



「さっさと死ね。俺は貴様のようなザコに構ってる程暇じゃない。」


ウリエルが右手を挙げると土が棘に変わって俺に襲いかかる。



「召雷…地雷蜘蛛!!」


右手を地面につけて、雷を出してそれを防いだ。


「ザコかザコじゃないかは…あんたの目で見て判断したらどうや?」



俺がそう言うと、ウリエルは鼻で笑った。