始末屋

私は何でこの人達についてきたのだろうか。



一瞬でこの場に居ることを後悔してしまうような雰囲気が支配する。



「やばい…!」



優が薫の方に行こうとするが倒れてしまう。



「優!」


私は優の方に行って膝の上に頭を乗せた。

「私なんか守って…ごめんね…。迷惑ばかりかけて…」



「そんなこと…言わせる為に守ったんじゃ…ないよ…。」


優は私の頬に手を置いた。


手を握って優を見ると、優は笑った。



ビクゥッ…!


背中に悪寒が走る。


薫は立ち上がっていた。


でも…薫じゃない…。



こっちを向いてニタァと笑う薫。



薫じゃない…!



薫の体は全身が黒く染まり、羽と尻尾と角が生え、浮かび上がった闇の中から鎌を出した。


あれは…


まるで悪魔じゃない…。



『ハ~ハッハッハッ~!!!』



悪魔が鎌を振り回した。


突風が吹き、私は手で風を防いだ。



そのわずか一瞬で、薫を抑えていたヤクザがバラバラの肉の塊になっていた。



うっ…。


私は吐き気を催し、優を膝から降ろして、壁に行って吐いてしまった。


「だ…大丈夫…?」


優が背中をさすってくれて少し落ち着いた。


「あ…あ…」


優の真後ろに…あの悪魔が立っていた。


『久しぶりだな。優よ…。相も変わらずお荷物を抱えて戦うのが好きなようだ。』



「デスアビル……。」



優は私を背中に当てた。



『ふん…酷いものだな。さすがの俺でも分別はつく。』



そう言って、後ろから迫るヤクザを鎌で斬った。


そして、生き残った者を次々と斬り刻んでいく。



『おっと。お前か?俺様に用があるのは。』


牧瀬の首元に鎌を置く。


「そうだ!私は力が欲しい!君の最強の力が欲しいんだ!だから私と契約してくれ!そんなガキの体より私の体の方が使えるだろう?」


デスアビルは高笑いをして、牧瀬を見る。