理恵が緊張した面持ちで涼風にコーヒーを出した。
涼風は理恵をじっと見つめ、少し微笑んでまた俺達の方に視線を戻した。
「あんた達やるわね~!こんな可愛いマネージャーが居るとは思わなかったわ!」
笑って言ってコーヒーを飲んだ。
理恵は照れているのか、顔が少しずつ赤くなっていく。
「で?話したいことって何だ?それと…腕はどうしたんだ?」
俺が聞くとコートを脱ぎ、シャツをずらして左肩を露(あらわ)にした。
左肩には大きな傷痕が残っていた。
だが、左腕はしっかりとついている。
「あの戦いの後から私アメリカに行ってたの。別に腕1本無くても仕事できるけど、日常生活が困るし…可愛い服も着れないからね~。それでいろいろ調べてアメリカに行ったの。義手を作ってもらう為にね。」
涼風はシャツを戻しながら言い、タバコをくわえて火をつけた。
「義手って感じ全然しないですよ!本当の腕みたいです!」
優が涼風を見て言った。
「触ってみる?」
涼風は腕を優に差出した。
優が顔を赤くして首を振ると、涼風は少し微笑み俺に腕を差し出した。
触ってみると、皮膚の弾力の下に機械のような堅い感触があった。
確かに義手だが皮膚の感触がリアルすぎる。
「アメリカの裏で開発が進んでる最新の義手よ。まぁ、表で実用化はされなかったみたいだけど裏では結構有名みたいね。」
「皮膚の感触は?」
俺が聞くと涼風は煙を吐いて話を続けた。
「最新の人工の皮膚よ。見た目も本物と変わらないでしょ?
まぁ、腕の話はこれくらいにして…実はあんた達に依頼があるの。」
涼風が俺達に依頼?
