―3分前―
バンッ!
銃弾が俺の足を貫いた。
ちぃっ…。
俺は倒れこんでしまう。
それと同時にヤクザが俺を抑える。
「お前らどけよ!薫…薫!!」
優の声が聞こえた。
やばいな。
さっきの傷も開いてる上に、足がやられたんじゃ…上手く力が入らない。
「何をしている殺しなさい。」
牧瀬が優の方を見て言う。
「そっちじゃない。あの娘だ。」
そう言って、俺の方を見た。
「あなたの悪魔を出して下さい。」
「はぁ?何でだよ。出せる訳ないだろ。ここに居る全ての人間が死ぬぞ?」
俺がそう言うと、牧瀬はニタリと笑う。
「いいじゃないですか。その力…私が欲する物だ。さぁ…出して下さい!その力を私に見せて下さい!」
こいつ…何を言ってるんだ。
頭おかしいのか?
―『薫。出せ。俺に会いたいなど珍しいではないか。』―
ふざけんな。
お前は血の気が多すぎる。
出す訳にはいかない。
―『いいから出せ。俺に指図をするな。』―
心臓に握りつぶされるような痛みが襲った。
「ぐぁぁっ!!」
―『安心しろ。代償は取らずにいてやるよ。』―
ちっ‥。
出す訳には……
