始末屋


女の子はナイフを抜くと、ナイフについた血を舐める。


『ん~♪やっぱり血の味は格別だわ♪』


その顔はまるであどけない少女のようだった。


俺は炎の腕を女の子にかざした。



『またその技?私には通用しないわよ?』


クスクス笑いながら俺に言う女の子。



「フレアロック!!」


拳を握ると、炎が女の子を捕らえた。


『無駄よ。』


俺は女の子に向かって殴りかかった。


だが、女の子は目の前から消えた。



グサッ…!



女の子は後ろから俺に抱きついた。



『もう冷めちゃったわ…。そろそろ殺すわね♪だいぶ待ってあげたんだから♪』


耳元でそう囁くと、ナイフを抜いて俺を押し倒して馬乗りになった。



その瞬間女の子は腹にナイフを何度も刺した。



薄れゆく意識の中…俺は今までのことを思い出していた。



こんな幕引きかよ…。


俺って……本当に……損な役回り…だったな…。



『さよなら。素敵なお兄さん♪でも…あなたみたいな『協会側の人間』が聖夜に死ねるのはよかったんじゃないの?ゆっくりキリストとお話でもしてきなさい。

天国でね♪』


女の子のナイフは俺の首に刺さった。


「あ…あ…あい…にく…無宗…教…でね…。キ…リス…トなんて…どう…でも…いい…。」


喋る度に空気が漏れる音がした。


そんな俺を女の子はニヤニヤして見下ろしている。



『喋っちゃダ・メ♪せっかく血化粧で綺麗になったのに台無しになっちゃうわ♪』


そう言って俺の腹を触り、血のついた手で俺の顔を触る。



悪魔だ…。


こいつこそ…本物の悪魔だ…。



『できた~♪じゃあ…死んでいいわよ。

バイバーイ♪素敵なお兄さん♪』





ザシュッ…!


グチュグチュッ…!グサッ…!