バンッ!!



薫…?!


「薫!!」



薫はヤクザに抑えられて、動けなくなっている。


撃ったのは……牧瀬か……。


「牧瀬ーー!!!」


ヤクザは俺を抑える。


俺は思いっきり力を入れて振り払うが、またヤクザが俺を抑えた。



「お前らどけよ!!薫…薫!!」



「大人しくしやがれ!!」


ヤクザを蹴り飛ばして、振り払った。


「いい加減にしろよ?俺を誰と思ってる。暴走天使…城島 優だ。お前ら大人しくしとかねぇと…全員殺すぞ?」


少し威嚇すると、脅えた動物のようにヤクザは震えだした。



「何をしてるのです。殺しなさい。」



牧瀬がそう言うと、震えた手で銃を俺に構えた。



「そっちじゃない。あの娘だ。」



標的は理恵ちゃんに変わり、銃を撃つ。



やばい!!


銃の軌道を見て理恵ちゃんの前に立ち、銃弾を体で受け止めた。


「優!」


理恵ちゃんが俺の方に来た。



「チャンスだ!あのガキ弱ってるぞ!」


ヤクザが俺の方に向かってくる。


ヤクザの顔を掴んで地面に叩きつけ、もう1人の胸ぐらを掴み、頭突きをした。



「はぁ…はぁ…はぁ…グッ…俺も…随分と舐められたもんだね…。そんな鉛玉何百発撃っても俺は倒れないよ。

ほら…来てみろよ…。

全員殺してやるから。」



ヤクザはまた震えだして動きが止まる。




「な…何だ…これは…。」


牧瀬の声が聞こえ、振り向くと



薫の体が闇に包まれていた。



まさか……。