始末屋


面白くないか…。


俺は立ち上がって腕を出した。


腕についてあるブレスレットが光り、氷の腕と炎の腕が浮かび上がった。


更に足に大きな鎌がつく。


『完全武装って感じね。それが本気かしら?』


女の子は俺を指差して言った。


「まぁね。」


俺は氷の腕で殴りかかった。


女の子は避けて腕の鎌で俺の顔面に斬りかかる。


炎の腕で女の子の腕を掴んで空中に投げた。


『わぁ~♪』


楽しそうな女の子。


せいぜい楽しそうにしてな。


氷の腕を女の子に向かってかざした。


「アイスファントム。」


空気中の水分を凍らせて氷柱を作り、女の子に突き刺した。


『グフッ!』


今なら倒せる!!


ごめんね薫君…。


ここで倒さなきゃ俺が殺される。



落ちてきて力なく倒れた女の子に炎の腕をかざした。


空気中の塵を燃やし、女の子に炎が襲いかかる。



さすがに無事じゃないだろ…。



パチパチと音を立てながら女の子は燃えていく。


終わったか…。


魔具と鎌を戻して、地面に座り込んだ。



こんな結果になったけど…。












『フフッ…。フフフッ…!アッハッハッハッ…!』


女の子の笑い声が聞こえ、燃え盛る炎を見つめた。


炎が揺らめき、燃えている女の子が立ち上がった。


皮膚が焼けただれ、顔の半分の肉がズルっと剥けて骨が剥き出しになっていた。



「なっ…何だ…君は…?」


女の子はニヤリと笑った。


俺はすぐに魔具を出して、女の子に向かって構える。


ゆっくりとこちらに向かって歩いてくる。


歩く度に地面に肉が落ちていき、着ていた服も燃えて消えた。



『見せてあげるわ。『再生の悪魔王 デスアビス』の力を…』



再生の悪魔王…デスアビス…。



まさか…。