―1時間前 魔具屋―
今日も相変わらず暇だ。
まぁ、昨日が特別だっただけか。
そう思いながらアクビをしていた。
薫君…うまく目標までたどり着けたらいいね。
あんなに真っ直ぐな子は久しぶりに見たから面白かったな~。
ガラガラガラ…。
ん?
店のドアが開き、マントを被った人が入ってきた。
悪魔の気配さらけ出しちゃって…。
顔も見えないし、怪しい以外の言葉が出てこない。
『…ここは‥魔具屋で合ってるかしら。』
声を聞いてみると、女の子っていうのは分かった。
俺は残り1つの聖水を手に隠し持った。
「そうだけど‥何か用かな?」
女の子はフードを脱いで顔を出した。
『ならよかった♪じゃあ‥ここに私の求める物があるのね!』
笑って俺の方に来る。
いきなりぶっかけるか‥。
もっと近付いてこい…。
今だ!
蓋を開けて、いきなり女の子に向かって聖水をかけた。
『残念。ハズレよ。』
女の子にはかかってなくて、手を踏みつけられた。
「ぐっ…」
いつの間にカウンターに乗ったんだ…?
『そんなことしちゃダメよ?私が器から出ちゃうじゃない。』
女の子は笑って、足をグリグリした。
踏んでいる足を掴んで女の子を転かし、そのまま店の外に投げ飛ばした。
「強制契約したのか。普通の人間の気配はないか…。」
俺も店の外に出た。
女の子は既に立ち上がっていて、俺に殴りかかってきた。
避けて腕を掴んだ。
すると、掴まれている腕に力を入れて飛び上がり、俺の顔面を足で掴んでそのまま地面に叩きつけられた。
『お仕置きが必要ね~。いいわ…遊んであげる。素敵なお兄さん♪』
女の子は立ち上がって、腕を出した。
腕は黒く染まり、鎌が生えた。
ん?
あの技…。
薫君と一緒の技か。
