上に上がったが部屋が多すぎてどこから調べたらいいか分からなかった。
一番奥か…?
俺は一番奥の部屋に向かった。
……嫌な予感がする。
大勢の人の気配…。
引き返して1つ1つ部屋を調べていった。
すると、真ん中あたりの部屋で雪の女神を見つけた。
「よしっ!やるか…。」
悪魔の腕にして、雪の女神に殴りかかる。
ん?
ある物が目について腕を降ろした。
そうか…。
溶けない理由…壊れない理由は…こういうことだったのか。
ん?
嫌な気配を感じ、転がって避けた。
さっき居た場所には銃痕が残っていた。
「黒い鼠が侵入してたようですね。」
ドアの方を見ると、白い銃を持った男が立っていた。
「お前…赤坂と一緒に居た奴だな?」
俺は立ち上がって、タバコをくわえて火をつけた。
「護り屋史朗と申します。」
銃をこっちに向けて連射する。
銃弾を避けて史朗に近付き、手元を蹴って銃を落とした。
だが、すぐに足を掴まれて地面に叩きつけられた。
掴まれてない方の足で史朗の顔面を蹴り飛ばして部屋の外に出した。
「さすが…由莉恵を追い込むだけありますね。」
史朗の手元が光ると、さっき落とした白い銃が戻ってきた。
魔具って便利なんだな…。
俺は手を合わせて地面に置いた。
「ブラックシャーク!」
以前よりも大きな黒い鮫が史朗に向かっていく。
技が強くなってる。
史朗は黒い鮫に銃を乱射する。
そんな物で止まる訳…
キィンッ…
白いレーザービームが俺の頬をかすり、黒い鮫は消えた。
な…何だ…?
「悪魔の力には…光の力を…。私も少し本気を出しましょうか。」
実弾以外にも…弾がある…?
そういえば…由莉恵も変な小瓶でトンファーを強くしていたな…。
史朗の腰元には多数の銃弾がホルダーにあった。
