―次の日―


俺達は準備をして下に降りていた。


「行くか。」


「うん!あいつら見返してやって雪像も始末する!」


優の言葉を聞いて、俺はタバコに火をつけた。



見送りに来た麗羅は心配そうに俺達を見つめていた。



「大丈夫だ。必ず帰ってくるからそんな顔するなよ。」


俺がそう言うと、安心した顔になった。


「約束ですよ?ケガしないで帰って来て下さいね!」


麗羅は笑顔で俺達に言う。


「薫!ケガしないように!」


優が俺の肩を叩いて言った。


「お前もだよ。」


俺は優の手をつねった。


「では…お気をつけて…。」



俺達は赤坂邸に向かった。