始末屋

その後、また店内に戻ってきた。


和志は店に入るなり何かを探し始める。


「あれ?どこやったっけな~…。」


何探してんだろ…。


慌ただしい奴。


俺はタバコをくわえて火をつけた。



「あっ!あったあった!」


和志はダンボール箱を抱えてカウンターの方に行く。


俺をカウンターの方に向かった。


和志はダンボールから箱を取り出していた。


「これは?」


俺が聞くと、和志は箱を開けて、中から小瓶を2つ取り出した。


「よくあるんだけど…悪魔が強制契約して体を乗っ取るっていうケースがある。そうなった人にこれをかけたら強制的に契約解除することができる聖水なんだ。」


そ…そんなことが…本当に……?


「今の反応でわかったよ。薫君の目標って…そうなった人を救いたいんじゃない?」


和志は笑って言った。


「あぁ…。たった1人の好きな人なんだ。そいつを救う為にこいつと契約してる。」

灰皿に灰を落として、タバコを吸った。


「まだ若いのに大変だね~。まぁ、今の薫君なら大丈夫でしょう。契約してる悪魔はそこら辺の悪魔とは違うだろうし。

ただ…1つだけ忠告しておくよ?力を持ちすぎるのはダメだ。もしかすると…大天使に目をつけられるかもしれないから気をつけなよ?」


大天使?


何のこと言ってんだろ…。


「大天使って?」


「ある組織の幹部共だよ。まぁ…奴らは忙しいからね~。大丈夫だとは思うけどね。」


組織の幹部…。


こいつが言うくらいだからよっぽど凄い奴らなんだな。



「功を焦る必要はないよ。薫君はまだ若い。自分の幸せを第一に考えな。悪魔と戦う日々なんて…二の次でいいんだから。そんな難しい顔してると、見える物も見えなくなるよ。」


和志は俺の肩を叩いて言った。


難しい顔…してるかな…?


「わかったら…これ持っていきな。薫君の目標に役立ててくれ。」


そう言って、俺に聖水を渡した。


「いろいろありがとう。」


俺がそう言うと和志は笑った。