「余裕無さそうな顔してるけど…どうしたの?」
和志は笑って俺に聞く。
「強くなりたいんだ。だから…魔具を俺にくれ。」
俺がそう言うと、和志は俺を見つめた。
「無理だね。君は契約者だ。悪魔は他者との共存を拒むからね。それに…君まだ体ができてない内に結構無茶したでしょ?君じゃ魔具は使いこなせないな。」
見ただけでそんなことまで分かるのかよ…。
だが……ここは引けない。
俺は深く頭を下げた。
「それでも…強くならなきゃいけないんだ。このままじゃ…誰かを守るどころか…自分の目標も達成できないんだ…。」
「はぁ…。自分をよく知るのも大事だ。外に出な。」
和志はそう言って外に出る。
俺もそれについて行った。
タバコを地面に落として踏み消し、首の骨を鳴らす和志。
「打ってきなよ。薫君の技。」
指をちょいちょいと動かし、挑発的な態度をとっている。
「えっ?」
「だから…技を打ってきなってザコ。」
少しムカつき、手を合わせて地面につける。
「デスニードル!!」
針の山が和志に向かっていく。
当たる刹那、和志は針を蹴って壊した。
「ブラックシャーク!」
地面から黒い鮫が出て、和志に襲いかかった。
出た。
力は戻ってるのか…?
黒い鮫は和志がデコピンをすると消えた。
なっ…何…?
「ブラックバーン!!」
手を和志に向けると、真下から黒い火柱が上がった。
だが、和志は平然と火柱から出てきた。
「こんなものか。はっきり言おう。薫君が今引き出せている悪魔の力は……3%くらいだね…。」
