あれから晩御飯を食べ、温泉にも入って、すぐに眠りについた。
―始末決行日―
俺達は準備をして、下に降りていた。
「行くか。」
タバコをくわえて火をつけた。
「温泉気持ちよかったし、ご飯もおいしかったから元気出たよ!」
優は伸びをして言った。
「皆さん頑張って下さいね!」
麗羅が言って、俺達は鳴海の個展の会場に向かった。
―個展会場―
鳴海にもらったチケットを受付で見せ、俺達は中に入った。
「すごいね~!どれも綺麗だね!」
優が作品を見て言った。
それより、鳴海に会わないとな。
会場で鳴海を見つけ、俺達は鳴海の方に向かった。
「鳴海。」
「あぁ‥!薫さん。優さん。どうです?僕の作品は。」
鳴海は俺達に聞いた。
「全部綺麗ですよ!」
優が鳴海に言うと、鳴海は嬉しそうな顔をしていた。
「そろそろ壊すぜ?あんたの作品。」
「分かってます。よろしくおねが「いや~!鳴海君!」
鳴海が話し終わる前に、後ろから声が聞こえた。
振り返ると、髪の長い痩せた男と、筋肉質の大男を連れた若い男が話しかけてきていた。
あの顔……赤坂 統か…!!
「鳴海君、ここ最近変な噂を聞いてね。何でも…雪の女神を壊そうとしている輩が居るとか…。私はそれが心配でね…。」
赤坂は俺達を見て笑った。
バレてる…。
まさか…もう…。
「優行くぞ。では、鳴海様またお話しましょう。」
俺はなるべく落ち着いたように言って、雪の女神が保存されている場所に向かった。