始末屋

「薫キツネがいっぱい!!」


観光客に紛れて優が狐を見てはしゃいでいた。


興味ないって言ってんのに…何で俺を無理矢理連れてくるかな…。


俺はタバコを吸いながら、遠くに居る優を眺めていた。



狐を見て何がおもしろいんだろ?


こんなクソ寒いのに。



……桜も…北海道に来たら狐を見たがったりするのだろうか…。



俺は少し昔のことを思い出していた。



「薫も近くで見たら?」


優が俺の所に来た。


「近くで見るほど興味がない。俺は遠くで見てるくらいがちょうどいいんだよ。」



そう言って煙を吐いた。













次に俺達は市場に来た。


市場には結構な量の人が居る。


「魚がいっぱい!」


優はまたキラキラした顔をしていた。


「何が食いたいんだ?30万までなら何とかしてやるよ。」


俺がそう言うと、優は市場を見て回っていた。


修学旅行生かよ。



優を追いながら市場の中を見て回っていた。