始末屋

コートを着て俺達は下に降りて靴を履いていた。


「あら?今からお出かけですか?」


麗羅が俺達に気付き、こっちに来た。


「うん!薫が北海道観光しよって言ってくれたから!」


ニコニコして優が言った。


「何だか…薫さんの弟さんみたいですね!」


笑って麗羅が言った。


どんだけ年下に見られてんだか‥こいつは。


「そういえば‥この辺りで有名な場所とかないのか?」



俺は麗羅に聞いてみた。



「この辺りだと…少し歩けば狐がいっぱい居る場所がありますし、市場もありますよ!そこで何か買ってきてもらえば私達が調理しますよ?」


狐はどうでもいいな。


市場には行ってみるか。



「あとは…十郎さんがよく行ってる『魔具屋』っていう変なお店がありますよ!」



魔具屋?


何だろうそれ…。



「どういう店なんだ?」


「何だか気味の悪いお店でした。悪魔が使ってた物とか…天使が使ってた武器とか…よく分からない物が売ってるお店です。」


悪魔……天使……。


まさか…契約者に何か関係がある店じゃないよな?



「まぁ…行きませんよね?そんな店。悪魔や天使って本当に居るかどうかもわかんないですしね!」


麗羅は笑いながら言った。


そうだ。
考えすぎだな。


世間の考えはこんなもんだし…。


俺はタバコをくわえて火をつけた。



「教えてくれてありがとう。優行くぞ。」


俺達は歩き始めた。


「気をつけていってらっしゃいませ~!」


振り返ると麗羅が笑いながら手を振っていた。