朱魔の肩から脇腹にかけてを斬った。


「無駄だ~!この体を何度斬ろうが…俺を止めねばどうにもならんぞ!!」


刀身が伸び、俺の顔を狙う。


すぐに避けたが頬をかすり、血が流れてくる。


「知ってるさ。だからお前を…斬り続けるだけだ!」


鎌を振り上げて斬ろうとしたが、朱魔は転がって避けて立ち上がった。



そして俺に斬りかかるが、鎌で受け止めて斬りかかる。



避けきれずに朱魔の腕をかする。


立て続けに斬りかかり、朱魔は受けきれずに斬られていく。


「ちぃっ!さっきまでとは違う…」


「当たり前だ。今まで本気なんざ出してなかったんだよ。」


「何?」


「何回斬られたよお前…。これで終わりだ!!!」


鎌を振り上げて刀に振り下ろす。


「ぐっ…グァ~~!!!た…魂が…!!お…俺の…魂が~!!」


朱魔はもがき苦しみだす。


「魂喰らいの鎌はお前の魂を吸い取っていくのさ。気付いた時にはもう遅い。」


刀にヒビが入り、音を立てて崩れていった。



俺は折れた刀を拾った。



「だから言ったろ?俺が相手だったのが運の尽きだってな。」



刀にそう言って、刀を闇に包み、腕に吸収した。