「通りたいなら来い!!それとも…もう終わりにする?」
指示をしている奴以外が俺の方に殴りかかってきた。
残りは3人か…。
真正面からくる奴の腹を蹴り、その後ろからくる奴と一緒に蹴り飛ばした。
横からくる奴の顔面に裏拳を入れた。
これで…あと1人…。
俺は指示をしていた奴の方に近付いた。
「何をしたかわかってるのか?」
「あんたも…愛ちゃんに何したかわかってんの?
お嬢様だろうが1人の人間だ。
いつまでも籠の中で飼えると思ったら大間違いだよ。
あんたは知ってる?
愛ちゃんは綺麗な笑顔をしてるのとか…愛ちゃんは表情がコロコロ変わって忙しいところとか…。
あんた達がしてることは愛ちゃんのそんな個性を潰してるのと一緒。
それはあんた達愛ちゃんを見守る大人の罪だ!!」
俺は拳を握りしめて男を殴り飛ばした。
「その一撃で…目を覚ましてくれたらいいけど…。」
そう呟いて愛ちゃんの方に向かった。
