始末屋


「俺は…今まで数多くの人を自分で殺した…それと同じくらいの人を守れずに見殺しにしてきた。これ以上の罪なんて俺にはない!!

今…愛ちゃんを無視して何もせずに見てみぬ振りをしたら…愛ちゃんの涙を無視したりするのは…俺の罪を増やすってことだ!!

だから…愛ちゃんの笑顔を守る!
誘拐上等!!かかって来いよ…久しぶりに暴走天使が相手してやるからさ。」



俺がそう言うと、スーツの男達は一斉に構えた。



「殺して構わない。」


真ん中に居る男がそう言うと、一斉に襲いかかってきた。


「優…」


「この先に大きな廃ビルがある。先にその屋上に行ってて!俺も必ずそこに行くから!」


そう言うが、愛ちゃんはなかなか離れない。


「おらぁ!」


1人が俺に殴りかかる。


愛ちゃんを後ろに行かせ、足を上げてそいつの顔面を蹴り飛ばした。



「早く!!俺を信じて!!」



愛ちゃんはその言葉を聞いて、やっと走り始めた。


1人の男が俺を無視して愛ちゃんの方に行こうとする。


男の頭を掴んで地面に叩きつけた。



もう1人愛ちゃんの方に行く。


一瞬でそいつの方に行き、壁まで蹴り飛ばした。



「ファイヤーウォール!!」


俺の真後ろに炎が出てきて、愛ちゃんの方に行く通路を塞いだ。



さらに拳に炎を纏った。



男達は俺を見て驚いていた。



「ここから先は絶対通さない。通ろうとする奴は容赦なく燃やす。それでも来る?」


「何をしている。早く殺せ!!」


男が指示をすると、また俺の方に向かってくる。


前から殴りかかってきた男を蹴って転かし、炎の拳で腹を殴った。



後ろから蹴りかかる男が見えた。


俺は肘打ちを腹に入れ、振り返って殴り飛ばした。



「フレアランス。」


俺の周りに炎の槍が浮かび上がる。



手を男達に向けると、炎の槍は男達に襲いかかった。



炎の槍は男達に刺さり、10人くらいがうずくまっていた。