始末屋


クレープを食べて、次はゲームコーナーに行った。






『YOU WIN!!』


俺は格闘ゲームをして、5人連続で勝ち、愛ちゃんは俺の横で拍手して見ていた。


「優すごい!あっ…」


敬語が抜けてきた。


俺は少し嬉しかった。


少しだけ愛ちゃんが近付いてくれた感じがした。



「そのまま優でいいよ!」


そう言うと、愛ちゃんは少し照れていた。




次はスロットコーナーに行って、お金を入れ、愛ちゃんをスロットの前に座らせた。


「ここを押して、レバーを下に倒す。わかった?」


愛ちゃんはコクリと頷き、スロットをし始めた。




しばらくすると……



『ボーナス確定!』


愛ちゃんが驚いて俺を見た。



俺は7を揃えてあげた。



しばらくするとメダルがいっぱい出てきて、愛ちゃんはオロオロしていた。


「優~!どうしたらいいの?」


俺はそれを見て笑った。









メダルゲームでメダルを全部使い切り、俺達はクレーンゲームの方に来ていた。


愛ちゃんは動物のキャラクターのぬいぐるみを見ていた。


「どれが欲しいの?」


俺が聞くと、愛ちゃんはウサギのキャラクターを指差した。


お金を入れて、ウサギのぬいぐるみに狙いを定めた。



愛ちゃんはずっとクレーンを見ている。


クレーンはウサギのぬいぐるみを引っかけて、転がって穴に落ちた。


俺は愛ちゃんにぬいぐるみを渡した。


「わぁ~!ありがとう優!」


嬉しそうにぬいぐるみを抱く愛ちゃんを見てると、俺も何だか嬉しくなった。


「どういたしまして!」