始末屋

痛たたたた~……。


やられた……油断してた…。



「女ぁ!お前もあのようにしてやるよ!!」



源一郎が理恵ちゃんに殴りかかる。



ヤバい!!


すぐに源一郎の方に走って拳を受け止めた。



「ダメだよ?女の子に手ぇ出したら!」



源一郎の顔面を殴り飛ばした。



「ごめん理恵ちゃん。油断しちゃった!ちょっと本気出すからここで待ってて。」



そう言って源一郎の方に近付いた。



「立とうよ。終わらないでしょ?このくらいじゃ。」



源一郎は立ち上がって殴りかかる。


俺は拳を受け止め、顔面を蹴り上げた。


更に腹を殴った。



「グハァッ!!」



源一郎はうずくまった。


俺は源一郎の首を掴み、そのまま源一郎を持ち上げた。



「なっ…?!カッ…ハッ…!」



「驚いた?こんなに細いのにあんたのこと持ち上げてるから。でもね‥こんなに細いけど‥ベンチプレス500㎏くらい余裕で上げれるから。」



「ぐっ‥?!う……グァっ!」



「相手が悪かったね!俺は…あんたの倍は強いんだよ!」



源一郎を地面に叩きつけ、顔面を蹴り飛ばした。



「女の子に手をあげちゃいけない。お母さんに習わなかった?…って聞こえてないか。」



「優!」



理恵ちゃんが俺に近付いてきた。



「ごめんね…私がもっと早く言ってれば…」



「ううん!いいんだよ!大した怪我じゃないし…慣れてるし!」



そう言うと、理恵ちゃんは俺の頭を撫でた。



「あんまり無茶しないでね?」



「無茶が仕事だからね~…あれも無茶ばっかりするからな~…」



俺は薫が戦っている方を見た。