「おはよー!!」
優の大きな声で目を覚ました。
ん…。
目を開けると、涼風が居た。
そういえば、このまま寝たんだっけ。
俺は起き上がって、涼風を寝かせた。
「薫?昨日何があったらそんな状況に?」
優が少ししょんぼりした顔で言った。
「お前が思ってるようなことしてねぇから安心しろ。」
俺がそう言うと、優の顔は一気に赤くなった。
「そっ…そんなこと思ってないもん…!」
優を無視して、伸びた髪の毛を触った。
前髪は口元を越えて、女みたいに長くなっている。
後ろ髪は背中まで伸びていた。
あの時から…ずっと切ってなかったな。
「薫?」
「優…ハサミ貸せ。」
優は疑問に思いながら、ハサミを持ってきて俺に渡した。
髪をかきあげて、後ろに持っていった。
そして、一気にハサミで持っていた髪を切った。
「薫?!」
優の声で涼風が起きたようだ。
「‥ん…?あら‥薫…スッキリしたわね。」
前髪は目にかかる程度になり、後ろ髪は肩に少しかかるくらいになった。
「今までのことは…ここに置いていく。これからは…前を向いて進むだけだ。」
俺は切った髪の束をゴミ箱に捨てた。
ここからは…新しい自分だ。
