始末屋



しばらく病室でボーっとしていると、優がドアを開けて入ってきた。


優の顔はどこか悲しげだった。


「人の病室に入ってきて‥そんな顔するなら帰れバカ。」


優はイスに座って、俺を見た。


「薫…ごめんなさい…。偉そうなこと言ってここに来たけど…何も…できなかった…。俺本当にダメだ…。何の力もない…。」


下を向いて涙を流し始めた優。


何でこいつが泣くんだよ…。



「涼風さん…俺のせいで…。左腕が…なくなっちゃった…。」


涼風の腕が…?!


「誰がやった…。」


「デス…アビス……。俺が守りきれなかった…!」



俺は病室の壁を思いっきり殴った。


あの…カス野郎…!


絶対殺す…次こそ絶対…。


「薫も…ずっと起きなかったから…死んじゃったと思った…。よかった…生きててくれて…!」


優は俺を見て泣きながら言った。


俺は優の頭を撫でた。


「俺が死ぬかよ。そんなに俺が信じられないか?」


首を横に振る優。


「だったら‥いつまでも泣くな。うざいから。」



「ヒドい~…!」



優はまた泣き出した。


いつになれば泣き止むんだよこいつ…。