始末屋


全身の感覚がゾクゾクする。



鎌を持っている手が震える。


だが、あいつを恐れている訳じゃない。


まして死を感じた訳じゃない。



初めてだ…こんな感覚…。



俺は楽しんでるのか…?


こいつとの戦いを…。



優は大剣で斬りかかってきた。


避けて鎌で斬りかかる。


大剣で受け止められ、腹を蹴られた。


「ブラックフレア!」


大きく息を吸って、黒い炎を吐いた。


「くっ!」


大剣を振って火を消した。


俺は炎に乗じて優の体を斬った。


「ぐぅっ…!」


倒れるのをこらえて、俺の体を斬った。



「ちぃっ!」



何度攻撃しても返される…。


何度倒しても起き上がってくる…。



こいつ…化け物か…?


終わりがない…。



でも……何でかな…?


負けたくねぇ…。


こいつには…負けたくねぇ!



俺は鎌を回した。


「闇の力よ…全てが平伏す絶望の力よ…我が鎌の声に応え…ここに集え!」


さっきの禍々しい闇が鎌に纏う。


「これが…最後だ…。死ね…似非天使!!」



跳びあがって優に斬りかかった。


優も大剣を振りかぶって斬撃を受け止めた。



ガキンッ!


大剣と鎌が弾いて飛んで、地面に刺さった。



優はすかさず、俺の顔面に拳を入れた。


ヤバい…意識が……。


俺は歯を食いしばって、優の顔面を殴った。



更に俺は優の腹を殴った。


だが、同じタイミングで顔面を殴られていた。



さすがに……もう……。


俺と優は力なく倒れた。



「はぁ…はぁ…はぁ…。負けたよ…もう降参…。」


優が息を切らして言った。


「俺を…殺しなよ…。」



俺は立ち上がって、タバコをくわえて火をつけた。