始末屋

俺は息を吸い、空気を溜め込む。


「ブラックフレア!」



口から黒い炎の玉を朱魔に向かって吐き出した。


炎の玉は朱魔や周りに当たり、煙を出していく。


俺はすぐに朱魔の方に近付いて、腕を振り上げて斬りかかる。



すると、煙の中から光が見えた。


何だと思った同時に刀の刀身が姿を現し、俺の方に向かってくる。



すぐに腕で受け止めて、後ろに下がる。



「ちくしょう…!刀身も伸びるのかよ。」


―『薫…なかなかあの妖刀面白いな…。食わせてくれよ。』―



ったく…言ってる場合かっての。


刀身は煙の中から伸び、確実に俺を狙っている。



俺の姿が見えてるのか?


あの状況で…。



そうなると厄介だ…。



煙が晴れ、朱魔は俺に斬りかかる。



俺は地面に手を置いた。



「デスニードル!!」



針の山が朱魔に襲いかかる。



「効かん!!」



朱魔は針を斬った。


だが、俺は既に朱魔の目の前に居て、腕を振りかぶっていた。



「バーカ。目眩ましだよ。」


そう言って、朱魔の肩を腕で斬った。


「ちぃっ!」


刀身が伸び、俺に襲いかかってくる。



「そうそう何度も驚かねぇよ!」


体を回して朱魔の手元を蹴り、刀を蹴り飛ばした。



「死ね。」



首の静脈を斬って、朱魔を殺した。



「何だったんだよこいつ…。でも…相手が俺だったのが運の尽きだ。」



タバコをくわえて火をつけた。


さて、俺の戦いは終わった。



ドスッ!!



なっ…!


腹に何かが突き刺さった。


何だこれ。



さっきの……刀………?



―『血だ~!!血を吸わせろ!!お前の血を~…!!お前の悪魔の血を~~!!!』―