―『薫…ペースが遅いんじゃないのか?もっと殺せよ薫。』―



デスアビルが俺に囁く。



「うるせぇ…。いちいち騒ぐんじゃねぇよ。」



胸を抑えて立ち上がる。


階段に向かって逃げていたヤクザが俺の様子を見て戻ってくる。



―『ほら薫。獲物がお前の弱さを見て戻ってきたぞ?早く殺さないと‥お前が死ぬぞ?』―



ちっ‥。


この野郎わざと俺に危害加えたのかよ。



全く……こいつの思惑通りに人殺すのはしゃくだな…。



「死ねや!!」


銃を俺に向かって構え、一斉に俺に向かって撃ってくる。


横に転がって避けて、背中に羽を生やして、ヤクザに向かって飛んだ。


腕を振りかぶり鎌でヤクザを斬った。



「死ぬのはお前らだったみたいだ。」



タバコに火をつけて、一服した。



「左!!」



優の声が聞こえ、左に避けた。


また銃弾が飛んできていた。


正面を見ると、またヤクザ共がたまっている。



優はこっちに来て、ヤクザに向かって構える。



「悪いな‥理恵。俺達はお荷物抱えて戦うことには慣れてねぇ。死ぬ気でついてこないとお前死ぬぞ。」



俺と優はヤクザに向かっていった。


真正面に居たヤクザの顔面に鎌を刺し、そのままそいつを倒して前に居る奴を蹴った。


鎌を抜いて手を地面に置いた。


「デスニードル!」


針の山がヤクザに向かい、串刺しにする。


「薫!」


優の声が聞こえ、俺はしゃがむ。


俺の背中に優は手を置き、周りに居る奴らを蹴り飛ばした。



俺は起き上がり、腕を振りかぶった。



「ブラックスライサー。」



ヤクザに向かって黒い斬撃が飛んで切り刻む。



「死んでも奴らを通すな~!!」


残りのヤクザが向かってくる。


「あぁ~あ。あまり人が死ぬのは見たくないんだけどな~…。」



優が言った。



「仕方ないさ。この世には死ぬとわかっていても行かないといけない立場があるんだから。」



そう言って、ヤクザに向かっていった。



「ブラックシャーク!」


黒い鮫がヤクザを襲う。


「デスニードル!」


針の山がヤクザを串刺しにした。



気が付けばヤクザは死体へと変わっていった。