始末屋



普通に行ったら、真正面の方が早い…。


でも、それじゃ気付かれる。


左端の明かりが届かない方から行けば…多少遠回りになるけど確実か…。



行かなきゃ!


俺は悪魔達を見て慎重に動いていく。


しばらくして、桜の元にたどり着いた。



「桜…!」


ヒソヒソ声で桜を呼んだ。


桜は俺に気付いて抱きついた。



「怖かった…!」


俺は桜を抱きしめた。


「早く戻ろう…。」


俺は桜の手を握って、来た道を戻っていく。



『あらぁ?使えそうな人間が居るじゃない!』


気付かれた…!


一体の悪魔がこっちに来る。


「桜!逃げて!」


俺は桜の前に立った。


これでいい…!



桜には……生きてほしい!


悪魔が俺に当たる刹那…






ドンッ…!


桜は俺を横に突き飛ばし、俺の盾になった。



悪魔は桜の中に入った。



「キャアア~~…!!」


桜は頭を抑えてうずくまった。


「桜…!桜!!」


俺は桜に駆け寄った。


「ダメ…!薫…離れ…て…!わた…しは…も…う…わたしじゃ…なくなっ…ちゃう…!」


桜は俺を突き飛ばした。



桜…。


何で…!?



『はぁ~…。やっぱりこっちの方が力あるみたいね。』



今までの桜じゃない…。


顔つきが変わってる……。


もう俺の知ってる桜は………。



『あなたまだ居たの?邪魔だからさっさと死になさい』



そう言うと、地面から針の山が出てきて俺に襲いかかる。




桜…。


俺は目を瞑った。