ご飯を食べ終わって、俺は食器を洗っていた。


桜の料理はどれも美味しくて、全部残さずに食べた。


こんなによくできた子が……俺の彼女……。



もったいない気がする。



洗い終わって桜を見ると、勉強の途中で寝てしまっていた。



全く…。


こんな所で寝たら風邪ひくよ…。


俺は2階から毛布を持ってきて肩にかけてあげた。



ん?


ノートの端に何か書いてある。




―薫と一緒に絶対合格!―



桜…。


筆箱には俺にもくれたお揃いのお守りがついていた。


頑張ってるんだな。


俺もちゃんと頑張らないとな…。



桜の頭を撫でて、俺は自分の部屋に戻った。