始末屋

あらら……薫行っちゃった。


状況が整理できてない理恵ちゃんを置いては行けないし…。



「大丈夫？」


理恵ちゃんに聞いてみた。


「大丈夫…とは言えないわ。あまりにも非現実的だから…」


まぁ、そうだろうな～。


あんなの見た後だし…普通にしてる方が異常だ。



「ごめんなさい。薫は不器用だからあんな言い方するけど…多分心配なんだよ。だから…理恵ちゃんが気になるなら居てもいいけど…「何者じゃお前！」



ヤクザが俺達に気付いてこっちに来て殴りかかってくる。


理恵ちゃんを後ろにやって、顔面を蹴り飛ばした。



うわっ。


まだ居るの？！



１０人くらいのヤクザがこっちに来た。


１人を殴り飛ばして、すぐにしゃがんでもう１人を蹴って転かした。


転かした奴を踏みつけて、殴りかかってくる敵を避けて、腹を殴った。



そして１人の顔を掴んで壁に叩きつけ、後ろから殴りかかってきた敵を蹴り飛ばした。



「まだやる？俺に死角なんてないから大変だよ？」



「ちくしょう…なめとんのかガキが！！やっちまえ！！」



ヤクザは一斉に俺に襲いかかる。



「忠告はしたからね。」


真正面から来る奴を蹴り飛ばして、その横の奴を掴んで、殴りかかってきた奴の盾にした。


そして、その殴りかかってきた奴の手を掴んで頭突きをして、１人の胸ぐらを掴んでそっちにも頭突きをした。



残った１人を殴り飛ばして、終わらせた。


「怪我ない？」


理恵ちゃんの方に近付いて聞いた。


「それが…暴走天使の実力…？」



その言葉を聞いて、笑ってしまった。



「そんな昔の名前まで知ってるんだ！俺もそんなに有名になってたんだな～。」



「有名だよ！」



「…でも…そんな昔の名前は捨てたよ。今は始末屋の城島 優だから。さぁ、行こ？フロッピー始末しに行かないと！」



そう言って俺達も牧瀬組の事務所に入った。